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減速はしても、疲弊はしていない(中国経済)

中国経済の減速が度々ニュースの紙面を賑わせている。中国政府も認めていることなので、これは事実だ。

しかし、実際に中国の街を歩いてみると、その活気に驚かされる。相変わらず、次々と新たなお店がオープンし、街の現代化は止まらない。ここ数年で顕著な現象の一つは、コンビニエンスストアの普及だろう。旧来、都市郊外に多かった小売部と呼ばれた、昔の日本の駄菓子屋をおもいおこさせるタイプの古めかしいお店が姿をけし、次々と現代風のコンビニエンスストアに生まれ変わっている。都市化現象が明らかに進んでいる。パン食が一般化し、現代的なパン屋が下町に次々にオープンしているのも印象的だ。

上海などで、チキンの問題が発覚したが、それでマクドナルドやケンタッキーの人気が下がったかというと、そんなことはない。店内を覗けばわかるように、むしろ一層の賑わいを見せている。また、数年前は都市中心部でしか行われていなかったマクドナルドの24時間営業や宅配も、郊外店で同様に行われるようになってきた。

地域のデパートも、安さを売りにしたデパートやスーパーよりも、高級なデパートのほうが人出でいっぱい。レジはカゴを品物で満々にした客の行列だ。客たちにも沈んだ表情は全く見られず、自分たちの将来を楽観視している様子が見て取れる。

日本のメディアで言われているような、幹部への賄賂を厳しく取り締まったがゆえの消費の減少というのは確かに存在しているのだろうが、それで中国経済全体が崩れ落ちていくというような様子は全くない。少なくとも民間人に限っては、出店意欲も、消費意欲も衰えるどころかますます盛んになっていると言える。

景気が減速したといっても、日本のように疲弊して元気がなくなるといった現象は、現在の中国では起きていない。シャドウバンキング、不良債権、不動産バブルなど、不安要素はたくさんあり、政治経済のかじ取りは決して楽ではないだろうし、失敗すれば大変なことになるのは事実だろうが、日本のニュースでたびたび騒がれている、中国経済の減速から想像される活力の減退は今のところ発生していない。日本の景気悪化とはまったく異なる状況だということをここで述べておきたい。

参考リンク

第2四半期中国GDPは前年比+7.5%に鈍化、市場予想とは一致

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