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中国経済を下支えするエネルギー

上海株の暴落により、中国経済の崩壊が目前に迫っていると予想する人が多くなった。シャドーバンキングによる不透明なお金の流れが、ストップさせられることにより、金融不安、不動産暴落が生じ、経済が一気にクラッシュするとのストーリーである。

本当に、中国経済の危機はそこまで間近に迫っているのだろうか。

中国の経済発展を支えているのは、都市の発展である。確かに、金融不安や不動産価格の下落が生じれば、都市の住人は大きなショックを受けるだろう。

しかし、都市の中に住む住人でも、本来の都市戸籍を保有している人はその部分に過ぎず、出稼ぎ労働者たちが非常に大きなの部分を占めている。また、都市の存在感は大きいが、中国の大部分は今も貧しい農村だ。

仮に、都市の部分が揺らいだとしても、農村部分への影響は少ないように思われる。

さらに、中国の経済には、まだ未開拓の成長エネルギーが残されている。

最近、中国のニュースでよく報道されているのが、大学生の宿舎へのクーラーの設置だ。中国の大学生たちは、まだ多くが集団生活を送っていて、個室ではなく数人が共同生活を送っている。

クーラーの設置が話題になるほどだから、まだ未設置のところが大部分であると予想される。中国人の人口を考えると、これだけでも、莫大な潜在的需要である。

学生だけではない。若い出稼ぎ族たちも、これまでのようなタコ部屋での生活を嫌がり、個人でアパートを借りたり、気の合った友人や恋人同士で部屋を借りるということが増えている。投資対象になるような高級マンションだけでなく、個人経営の賃貸安アパートへの需要も高いのだ。

タコ部屋が個人部屋へと変われば、クーラーや電気商品、その他の日用品への需要も増加する。この傾向は当分続くし、当分ヒートアップしていくように見える。

私たち先進国の人間にには当たり前になってしまったことも、中国ではまだ多くのことが実現されておらず、成長の余地はまだまだあるのだ。そのことを考えると、中国経済の崩壊はありうるにせよ、まだまだ先のことではないかと思う。

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